2026/02/22 14:45

修理のご相談には、いくつかの“よくあるパターン”が見られます。
今回は、実際の修理依頼をもとに、ご相談の多い壊れ方ランキングと、「自分で直せる?」と考えた場合の注意点を、現場目線でまとめました。
【第1位:ブラインドやプリーツスクリーンの操作コード・チェーンの紐切れ】
もっとも多いのが、操作用コードやチェーンの摩耗です。

■よくある症状
・コードが細くなって、今にも切れそう
・操作チェーンが途中で切れている
・引いたときに抜けてしまう
毎日操作することで、こすれる部分のため、どうしても摩耗しやすい箇所です。
数十年前は、切れたナイロンコードの端部を軽く炙って仮連結し、そのままメカ内部から引き抜いて新しいコードに入れ替える、という方法が使われる場合もありました。
具体的には、
・古いコードと新しいコードを仮に連結
・既存ルートを利用して内部を通す
・所定位置まで来たら新しいコード側で結び直す
という流れです。

コードが通っている経路を把握できており、かつ同径(同じ太さ)のコードであれば、作業自体は成立するケースもあります。
※この方法はあくまで現場的な応急対応であり、一般の方に積極的におすすめしている方法ではありません。
特に作業時には、
・火傷のリスク
・周囲の製品や生地への延焼リスク
・溶着不良による再切断
・内部部品へのダメージ
などに十分な注意が必要です。
もし行われる場合は、あくまで自己責任の範囲で、十分な安全確保のうえで作業を行ってください。
【第2位:メカ(内部部分)の不具合】
外から見えない内部部品の劣化も多いご相談です。
■よくある症状
・上げ下げが重い、または動かない
・途中で止まらない
・操作が引っかかる
この場合はコードだけでなく、内部部品の故障が原因になっていることが多いです。
【第3位:生地の劣化・破れ】
使用年数が長い製品で増えてくる症状です。
また、愛猫や愛犬のいたずらで、生地が破れてしまうこともあります。

特に、
・西日が強くあたる窓
・長期間使用している製品
・ペットによる引っかきや噛み傷
などで、生地自体が損傷しているケースです。
【修理判断で大切にしていること】
修理のご相談をいただいた際、当店ではまず
・調整で対応可能か
・部品交換で対応可能か
・本体交換が望ましいか
など、お写真や製品データお話を伺って、確認したうえで判断しています。
▼ここが現場として非常に重要なポイントです。
■製造から10年以上経過している場合
スクリーンやブラインド類は、使用状況にもよりますが、5〜10年ほど経過したあたりからプラスチック部品の劣化が見られるケースが増えてきます。
例えば、
・分解時に樹脂部品が割れる
・再組立て時に保持力が落ちる
・周辺部品が連鎖的に破損する
このため、無理に部分修理を行うとかえって不具合が広がる場合があります。
■部品供給と仕様変更の問題
もう一つ現実的な問題として、
・メーカーで部品供給が終了している
・仕様変更で互換部品がない
といったケースも少なくありません。
その場合、修理自体をお受けできないこともあります。
メカ製品の修理は、症状によってはそれなりに費用がかかる場合があります。
取扱説明書に対処方法が記載されている場合もありますので、メーカー保証期間とあわせてご確認ください。
判断に迷われた際はご相談ください。

