2026/08/18 11:32

ウィリアム・モリスの「バウアー」を使って製作した、オーダーバランスをご紹介します。
カーテンの上部を飾る「バランス」は、ヨーロッパのクラシックなインテリアで古くから用いられてきた窓装飾のひとつです。
この度お届けしましたバランスは、窓の大きさに合わせ左右対称の緩やかな曲線になるよう製作し、裾にフリンジをあしらいました。

使用した生地は、川島織物セルコン Morris Design Studioの「バウアー」MM3103。
「Bower」とは、木々やつる植物に囲まれた心地よい木陰や、あずまやを意味する言葉です。1877年にウィリアム・モリスのデザインとして登録されたこの柄には、咲き誇る花と生き生きとした葉が幾重にも描かれ、植物に囲まれた庭のような豊かな世界が広がっています。
MM3103は、そんなモリスの図案を日本の織技術で表現したファブリック。重なり合う葉は織組織と複数の色によって奥行きと立体感を持たせ、マットな葉の中に、ほのかな光沢をもつ花が浮かび上がるように織り上げられています。
プリントとはまた違う、織物ならではの表情の豊かさを楽しめる生地です。

ドレープカーテンは、川島織物セルコンの「filo(フィーロ)縫製」で仕立てました。約2.3倍の生地をたっぷりと使い、ファインウェーブ加工によって美しいヒダの流れを整える、filoならではの上質な縫製仕様です。生地の巾継ぎ位置にも配慮され、裾や耳は表側に縫い目が目立たないよう丁寧に手まつりで仕上げられています。細部までこだわった縫製が、織物の豊かな表情をより美しく見せてくれます。

オーダーバランスは、直線的なもの、曲線を描くもの、プリーツを入れたものなど、お好きなデザインで製作することが可能です。フリンジやトリムなどを加えたり、あえて装飾を付けず生地そのものを見せたりと、選ぶファブリックやお部屋に合わせて仕立て方を考えることができます。
既製品にはない形をつくれることも、オーダーバランスならではの楽しみです。

深みのある壁の色に、「バウアー」の草花が美しく映え、クラシカルで上品な窓辺に仕上がりました。バランスにあしらったフリンジやタッセルもアクセントとなり、お部屋の雰囲気にもよく似合う、素敵な仕上がりとなりました。
S様、この度は当店をご利用いただき、誠にありがとうございました。

